消化管内異物

消化管内異物とは?

異物を飲み込んで消化管内につまってしまうことがあります。異物がつまってしまう部位としては概ね食道、胃および腸管に分けられます。消化器系外科領域において、消化管内異物は最も多い症例の一つに挙げられますが、異物の形状や大きさ、及びつまっている場所などにより、その対処法はさまざまです。鋭利なものであったり、完全閉塞を起こすような巨大な異物な場合、そして発見が遅れてしまった場合などは命に関わることも少なくありません。

疫学的特徴

若齢犬に最も多い
特に2歳齢未満の若い犬では好奇心旺盛で、何でもおもちゃにし、口に出来るものは見境なく飲み込んでしまう。
また、猫では毛球症による消化管内閉塞がみられることもある。

異物としてみられるものは・・・

  • 鶏などの骨、木片、釣り針、縫い針
    尖端がとがっているものは最初に食道に突き刺さるので、食道で停滞することが多い
  • プラスチック製品、竹串、石、金属(ネジや電池)、ボタン、ゴムボール
    食道は通過できたが、胃の出口を通過することができないくらい大きなものは胃で停滞することが多い
  • ひも状異物(布、ストッキングなど)
    消化管で詰まってしまうことが多い

飼い主さんが気付く異変(臨床症状)

  • 嘔吐
  • よだれをよく垂らす
  • 落ち着きがなくなる
  • 食べてすぐに吐き出す
  • 食欲がない
  • おなかを痛がる

これらの症状は・・・

  • 完全に閉塞しているのかor 部分閉塞なのか?
  • 詰まっている場所はどこなのか?
  • 異物はどんなものなのか?
  • 食道壁・胃壁・腸管壁を突き破っているのか?
  • 異物がつまってからどれぐらい時間が経過しているのか?

上記の症状よって異なってきます。

診断と治療法

食道での異物の停滞

  • 鉗子で引っ張り出すor 胃まで押し込む
    ※食道壁を貫通していたら、外科的に摘出

胃での異物の停滞

  • 排便による排泄
  • 強制的に嘔吐させる
  • 胃を切開して摘出
    ※飲み込んだ異物によって判断が異なる。

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